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作家として
占星術研究家として
家族を持つ一人の男として

心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。


2015年10月28日水曜日

これでいいんだ、はない

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11月3日(火・祝日)=残席3

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「あんた、早いな~」(・・。)
と、母が感嘆します。

近頃、もうすぐ83になろうかという母(我が家での呼び名=おばあちゃん)のシイタケ栽培の仕事を手伝っています。
私も暇ではないので、今は力仕事のサポートに限定していますが、

猫車で古くなった菌床を捨てたり。

一度シイタケが発生した菌床は、一度水に漬けないと、次の発生をしないので、水槽にそれを運び込んで水を張り、一定時間経過したのちにまた棚に並べるとか。
(水槽といっても、古くなったバスタブを使っているだけ。我が家のシイタケ栽培ハウスには、それが三つある)

新しく届いた菌床は、ビニール袋に包まれているのですが、それをカッターナイフでカットして、一度水で洗い、棚に並べるとか。

それらの作業が、何をやらせても早いというのです。


そりゃ、まず年齢差というものがあります。

老体のおばあちゃんは、当たり前ですが、ぼちぼちやっています。
私はまだガンガン動けます。

ただ、母は以前、大学生だったころの孫(私の息子)に手伝ってもらっていたことがあります。

息子は今もう社会人になっていますが、肉体的には絶頂期のはず。

その息子に比較しても、私の仕事のほうが早いというのです。


ホテルで働いていた時もそうでしたが、私はとにかく合理的で、一度にあれやこれのことを並行して進めますし、先のことまで読んだり考えたりして、そこをすり合わせて行きます。

今何をどうするのが効率的かということを、全労働の中で考えて判断するわけです。

結果、ホテル時代には超繁忙期のランナー(料理の運び出し役。私の勤めていたホテルのフレンチでは、ランナーはデシャップ※も兼ねていた)を一人でこなせるほどだったのです。
    ※ デシャップは調理場の前でコース料理などの次のタイミングなどをコールする非常に重要な役目がある。

あのホテルの仕事に比べたら、母のやっているシイタケ栽培の各種肉体労働など、なんということもなかったりします。
(あ、労働の価値の問題ではなく、たんに厳しさの問題ですよ)

実際、母が今回の入院時に事前に私に教えてくれた仕事の要領――「これはああして」「これはこうして」――の中には、私の目からすると理不尽なものがいくつもありました。

「こうしたほうが楽なんじゃないの?」「ほら、これだと楽だし早いじゃん」と言ったら、母は唖然として、「そういえばそうじゃなあ」と答えたものもありました。
それは、年齢などにかかわりなく、こうしたほうがいいだろうというようなものでした。


母はもうシイタケ栽培を、長年やってきています。

うーん。
原木(菌床ではない、山から切り出してきた木に種を植え付けて栽培する方法)時代から言えば、たぶん40年くらい前から。

ホテル時代にも思うことはあったのですが、旧弊なやり方の中には、何も考えずにそうするものだと受け継がれてきただけで、中には合理的でないものもあります。

それを画期的に変えると、とんでもなく改善されるということもあります。


でも、これは我が身のことにも跳ね返ってきます。

ネットでお教えしている占星術講座。

これだって、私はいつの間にか「そういうものだ」としてお伝えしていることも非常に多く、それはもちろん今までの占星術研究家の積み重ねであったりもするのですが。

「なんで、そうなんですか?」と純粋な質問をぶつけられたときに。

はたと、揺らぐことがあります。

「そういえば、なんでこうなんだろう」と。


そこであらためて検証作業をしてみると、従来言われていたことをちゃんと確認できるのですが、時折ですが、その従来の解釈よりも優れた表現や切り口を見つけられることがあるのです。

こうやって、少しずつですが、前進しているものだなあ、と思うこの頃。

自分もですが、全体もです。
たとえば占星術の世界全体が。


これでいいんだというのは、きっと何事にもない。

これでいいんだと思った瞬間に歩みは止まってしまう。

というような類(たぐい)の事柄ですね、これは。



逆に「これでいいんだ」ということで解決する事案もありますが。

それはまた別な問題。

いよいよ、明後日から上京します。

なので、ちょっと早めですが、明日は来月の12星座記事です。